
日本刀は見ているだけでも美しいものですが、さらに美しさを引き出すのが研師の技量によります。
刀の研ぎと包丁や釜などの研ぎは、ただ刃を鋭利にとがらせて、再び切れるようにするだけです。
しかし、日本刀は刃先だけでなく、刀のすべてを磨き上げることで刀の美しさが出てくるのです。
刃の研ぎをするだけでなく、刀の全部を研ぐので研磨をするも言います。
刀を研ぐにあたり、表面をボコボコにしないように滑らかに磨き上げていくことで、美術工芸品として仕上がっていきます。
また研ぎは、刃だけでなく地に棟、切先を研ぎますから磨き方によっては刀自体を変えていきます。
その業は、熟練した研師の技量にもより左右されていきます。
美しい日本の刀は現在は美術品であり、また居合道や抜刀道などの武道に使います。
居合道や抜刀道などに使う刀は、手入れをしっかりとしていないとサビが出てきてしまいます。
その際にも、研ぎをすることで刀の元の美しい刀身に変わっていきます。
日本刀は刀自体が武器でありながらも、その業の仕上がりから美しいものとされています。
実際に真剣を手にすれば、その輝く玉鋼の鍛えた美しい刃筋と反り、波紋は何とも言えないほど、
美しい日本伝統工芸でもあるでしょう。
その日本刀を美しい飾り方は、人のセンスによって違いますが抜き身にして飾るのであればガラスケースで
保存をすること、さらに鞘も美しい逸品ですから、刀掛けに二つかけて飾ると良いでしょう。
美術館などでは、刀のより美しさを際立たせるために、ガラスケースに入れることはもちろんのこと、
柔らかい照明で刀のもつ、輝きを表しています。
美術館でみる刀は、とても美しいだけでなく、どこか妖しげでありながらもその神秘的な輝きはなんとも
言えないほどです。
ゆえに、多くの人が刀を見て息を漏らしてしまうほど、その輝きに魅了をされます。
より刀を見やすくいていることで、さらなる美しさを引き出しています。
一つ一つの見る場所に、その業と美しさが際立って見えます。
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